
先日、日本のサイトで日本人研究者は忙しすぎて研究する暇がない、という記事がありました。
この記事には京大の准教授の一日が紹介されていて、じっくり研究にとりかかる時間がないということでした。この准教授の話を同僚にしたら、全くおんなじだね、って笑っちゃいました。
ある日の私の一日
8:30 オフィス到着
8:30-9:30 メールを読んで返信 (ミーティング設定やら、Doodle設定やら、お金の計算やら、事務方への催促やら)
9:30-10:00 今度行く学会に行くための 飛行機、電車等々のチケット手配の準備をし始めたらどんどんメールが来て対応してしまう。テクニシャンとちょっとおしゃべり。
10:00-12:00 学生と実験についてミーティング
12:00-12:30 メール返信
12:30-13:30 家に帰って昼食(フランス語ゼロで息抜き)
13:30-16:00 運営にかかわるミーティング(正直なところ、すごくつまらない)
16:00-17:00 朝に見始めたチケット手配を再開 出張手続きを始める(フォームを埋めていく)
17:00ー18:00 研究費残額を見て今後の出費を考えつつ、シーケンスの注文(フォームを埋めていく)を始める
18:00ー18:30 今度のミーティングに招待した研究者からメールが来て、そっちの出張手続き
18:30 オフィスを後にする
論文の提出期限とか、プロポーザルの締め切りが近いときは、日中はなるべく雑用を減らし、夕食後とか朝食前に頑張ることもあります。
この例の一日の場合、研究にあたることって、学生とのミーティングだけになります。全く無いよりはいいけれど、なんとなくこのままではいけないような気がしてなりません。
以前、すごくオリジナルな研究をしているスイス人研究者が「私たちの仕事は、論文を読んで、研究して、論文を書くことだ。私たちがそれをしなかったら、誰がするんだ。コミッティとか余計な事をしている暇があったら、論文を読まなくちゃだめだ」って言っていました。
ごもっともです。一日不毛なミーティングに出たりすると、いつも彼のこの言葉を思い出します。
ちなみに、彼の大学では研究費は稼いで来なくても大学からもらえて、ポスドクと学生を常時数名雇っていられるので、グラントのプロポーザルを書くのに夜中まで頑張る必要もないみたいです。
まあ、私の場合パーマネントの研究者なので(相当なことがないとクビにならない)、不毛な日が多くても、自分の将来は心配することなく、少しずつ研究を積み重ねていくことができます。この点は、フランスの研究者の利点であると思っています。
それから、私の場合は大学で講義する必要もないので、その点も大学教員の同僚に比べたら、楽させてもらっています。
でも、この状態を少し変えたくて、今年は朝一で緊急メールの有無だけスキャンしたら、論文を一報ちゃんと読むことにしました。とりあえず、4日続いたので、三日坊主を抜け出したということで、これを書いています。来週プロポーザル締め切りなので、やや修羅場って来ましたが。
自分へのご褒美(一週間に5報読んだら)は、週末の晩酌のおかわりです。

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