日本に帰りたい病、 その傾向と対策

フランスで研究

日本に帰りたい病

アメリカとイギリスに住んでいた時は経験したことがなかったのですが、フランスに来てから、全てを投げ出して、日本に帰りたくなる気分になることが時々あります。

傾向としては、冬とか冬の終わりで、しばらく日光を浴びていないときに、悪化するような気がします。

それで、職場で意見が合わなかったり、職場のシステム(の非効率さ)をどうしても飲み込めなかったり、町で意地悪な人に遭遇したり、ちょっとミスしてしまったり、なんて小さいことが続くと少しずつ悪くなっていきます。自己嫌悪が始まったりすると、やばいです。

さらに、睡眠不足とか、体調不良とか、疲労がたまってきて、それでも何とか張りつめてがんばっていると、ある日涙が止まらなくなって、「帰りたい」となります。

そうなると、きっと軽い鬱状態ではないかと思います。

私の場合、アメリカやイギリスでは感じず、フランスでほぼ周期的にこの病になるのにはいくつかの原因があると思われます。

日本に帰りたい病、その傾向 私の場合

1.言葉の壁

これ、大きいです。

アメリカやイギリスにいたときは、自分の将来のために英語を何とか習得したくて、日々めげることなくがんばっていました。すべてが学びの場、と割り切っていました。

反対に、フランス語はと言えば、フランスに仕事を得たから仕方なく30過ぎて初めて勉強し始めた言葉で、上達も遅いし、勉強する気合が全く入らないのです… 

仕方なく、それなりに頑張って勉強してきたけど、やっぱり言いたいころをするっと言えないので、もどかしいのです。

みんなが笑っていて、自分だけジョークがわからないとかも辛いですよね。説明してもらっていると、タイミングずれるし。

それに町では苦労ばかり。聞く方はずいぶん上達したと思うのですが、やっぱり発音が難しいです。外国人のフランス語に慣れていない人が相手だと、意思疎通が難しいです。子供みたいに扱われたり、どうしようもないおばあちゃん扱いされたりすると、笑っちゃうときもあるのですが、プライドが傷つくこともあります。

で、鬱々と、日々ストレスをためているような気がします。

やや落ち込みつつあるときは、些細なことでも、崖から転がり落ちるのに必要な最後のひと押しになることがあります。

私の場合、第二外国語でより強くイライラが出ているわけですが、英語環境だって、自分の言いたいことがうまく言語化できないとつらいことには変わりありませんので、要注意です。

2.日照時間

ここ、天気が悪いし、日本より緯度が高いから、つらいです。特に冬。

人間、特に緯度の低い地域に適応した人間って、日光を浴びないとセロトニン(気分良きホルモン)生成量が減って気分が落ち込むそうです。

実は、これはもっと緯度の高いイギリスにいたときに気が付いたことですが、気分が普通に生物であって、気分というものも、意志の力では何ともならない生理的なものなのだ、って言うことを強く感じました。

これに関しては、色々研究されていて解決法があります。

3.年齢

あんまり考えたくないけれど、やはり年を取ると柔軟さが減るのではないかと思います。それに、責任とかも出てきて、曲げられない部分もでてきて...と外界と自分が衝突してしまうことが増えたような気がします。

未知のものへの興味(知らない国のお料理とか)とか、探求心(新しいレシピ)とかは衰えていないと思うのですが、だいたい知っているものについて、結構早いうちに意見を固めてしまっているような気がします。

あれが好き、これは嫌い、って言うのも、昔よりはっきりくっきりしてきたような。

だから、ここの人の慣習とかを興味を持って受け入れてみる、って言うことをしにくくなっているような気がします。

4.外国人の割合

アメリカやイギリスにいたときは、周りに実に多くの外国人研究者がいて、本当に楽しかったし、みんなでいろいろ文句を言ったりして、外国人のストレスとか不満を分かち合い、発散する場所がありました。

でも、今いるところにはそれがないのです。これ、つまらないし、寂しいです。

日本の人がいると、さらにリラックスできて良いときもありますし、気疲れしちゃうこともあるので(日本人学校保護者会とか)まあ、ここは一概に言えないところです。

でも、とにかく、心を開いて、おしゃべりしたり、笑ったりできるコミュニティがあるのは大事です。

それでもって、今2月、天気は雨続きで、私、ただいま絶賛闘病中です。

日本に帰りたい病 その対策

対策があるなら教えてくれーと叫びたい昨今ですが、いくつか過去に考えて、それなりに効果があったことをご紹介します。

1.自分をいたわる

外国に住んでいるだけで、緊張していたり、努力している時間は日本にいるときよりずっと長いのです。

日本にいるときより、その時間が2倍長い(多分もっと長い)としたら、あなたは日本にいるときの2倍休息を必要としているはず。

全てにNoと言ってOK(ここは日本じゃないし)。休みを取ってリフレッシュしましょう。どこかに行くのもいいですけれど、それも疲れるので、帰ってきたら少し休めるといいですね。

疲れていると思考回路が悪い方にばかり行ってしまうので、おやすみは大切です。数日連続で、毎日8時間睡眠できれば、気分はずいぶん変わってきます。

全然眠れないときは、お医者さんに相談しましょう。

2.おしゃべり

気の合う人とおしゃべりして、不満でもなんでもぶちまけて、笑ってしまいましょう。誰かに会う時間を捻出できなくても、Line でおしゃべりでもそれなりに楽しいですよ。

あまり愚痴ばかりだとお互いに苦しくなるので、サイコロジスト(心理カウンセラー)みたいな人にお金を払って毒出しするのもいいと思います。私はもう10年ほど、同じ人を相手に月一回毒出ししています。

今はZoomなどで、日本にいる日本人カウンセラーとお話もできるから、便利な世の中ですよね。

カウンセラーにアドバイスをもらうとか、問題を解決してもらうのではなくて、毒を出すとか自分の不満を整理するつもりで臨むとよいと思います。

3. 光療法

特に冬に鬱っぽくなる人は、日が出たらなるべく外に出てお散歩を。私はイギリスにいたときに、たまたま冬に温室で一日働いたら、翌日ずいぶん気分が良くなりました。

4.日本に帰る準備をする

荷造り...ではなく、近い将来日本に帰る準備を頭の中で始めましょう。まず、何が必要でしょうか? 仕事? そうしたら、仕事を探し始めましょう。

もし今すぐに日本で就職できそうになければ、それに必要な努力を始めてみましょう。もし、研究で成果を出さないといけないとしたら、成果を出すために、もう少し論文を読むとか、新しい実験をするとか、日本にいる人にコンタクトをとるとか…

何か行動を起こして、それが帰国につながっている、と思えば、気分的に少し楽になるかもしれません。

私の場合、「娘が大人になるまではここにいないと」「年取りすぎて日本では就職できないかも」とかいろいろな考えに囚われてしまうのですが、出口を作るために行動している、と考えられると気持ちが少し軽くなります。

最後に

日本は、やっぱりご飯がおいしくて、安心できますよね。

アメリカにいたときに、脳炎でICUから出たばかりのアメリカ人の友人のお見舞いに行ったら、病院食がフライドチキンで、びっくりしたことがあります。私には無理って感じでした。

外国にいると、日本のことを美化してしまうのかもしれませんが、「帰りたい」と思える場所があることは幸せなことだと思います。

どこにいても、つらいことはありますが、過ぎ去ってしまえば、自分を成長させる一つの経験だったととらえられるかもしれません。

辛いときは休んで、元気が出たら、ゆっくり行動をおこしてみましょう。

【楽天1位】 セラピーライト 光療法 デスクライト ナイトライト 授乳ライト タイマー LED 調光調色 ブライトライト ベッドサイドランプ 照明 LEDデイライトランプ タイマーオフ オフィス/時差ぼけ/読書/ヨガ/創作などに適用する

価格:5480円
(2026/2/19 06:47時点)
感想(16件)

コメント

タイトルとURLをコピーしました